近い
こんばんは。池田です。
昨日から2日間、某ビンテージの祭典が開催されていますね。
ビンテージという存在にあまり近いわけではない僕はあまり関係ないんですけども。
そもそも昨今のビンテージなんて手が出る価格ではなくなっている上に、夢の国以外の混雑は受け入れられないので行こうとは思えないのが正直なところ。
開催地が近いなら行きたくなるような、ならないような。
ならないでしょうね。
おそらく何年経とうがビンテージが近い存在になることはないでしょうし、これからも無縁な人生になりそうです。
悲しきかな。
それよりも世田谷の近い古着屋さんに還元したいので、とあの古着屋さんだけだと勘付かれそうになる中、どうやら昨日書いた甥っ子の運動会は他の学年の競技中は席を外すことなくただただ見ているとのことでした。
さらに学年ごとで2競技ほどだったり、1人の小学生につき2人の大人しか入ることできなかったり、僕の小学生時代に近いなんてとても言えない運営方法でした。
もしかしたら甥っ子の地域だけがそうなのかもしれませんが、それにしても時代の変遷を感じてしまう次第。
となると、もうおじさんに近い感覚、ではなくおじさんであることをひしひしと実感してしまいますね。
悲しきかな。


心はおじさんに近いわけではありませんので、とまだ若いことを自分に言い聞かせながら、本日はSAYATOMOの2-Tack Wide Trousersのご紹介を。
まるで近いような表情と立ち振る舞いをしてくれる仕上がりかと。


こちらのデザインとしては極めてシンプルに近い印象でしょうか。
極めてとは言い過ぎかもしれませんが、何か気を衒ったデザインが加えられてはいないことは確かかと。
それでも凡庸に近いわけではないことも確か。

そう感じさせるのはSAYATOMOらしいボックスプリーツ。
よって袴に近いような佇まいをしているでしょうか。
実際の袴はより多くのインタックが入っているので、袴を模した近い佇まい、と表現するに留めた方が良いかもしれませんね。

シルエットとしてはほのかにテーパードがかけられています。
ただ、ほのかにほのかを重ねたほのかさなので、ワイドストレートに近いシルエットと言っても過言ではないでしょうね。
なんて言いながら、ほのかにテーパードしていることは事実なので、ワイドストレートよりもすっきりさに振ったシルエットに近いのではないかと。

なるほど、太めとはいえアイテム名にもある通り端正なトラウザーズ、スラックスなのか、と捉えてしまうでしょうか。
その捉え方も近い事実ではありますが、ウエストを見てみるとベルトループがありつつもドローコードも備わっていることに気付いていただけるかと。
となると、トラウザーズ、スラックス、イージーパンツ、どれに近いか表現しがたいですが、どれにも近い存在と言っても良さそうですね。

そこに採用されているのがウール、と言いたいところですが、ポリエステル100%とされています。
いやいや、これはウールでしょう、と咎めたくなるでしょうか。
それは僕も近い感覚に陥ってしまいましたが、正真正銘ポリエステル100%の生地。
この感覚に陥ってしまうのも仕方ないほどウールに極めて近い生地感を見てとれてしまいますね。
ポリエステルとはいえ、ウールに近い微起毛した温かみをもたらしてくれる生地感に仕上がっています。
ウールほどの温かさ、ウールほどの重み、を求めていない方からすると理想に近い生地感と言えるかもしれません。


極めてシンプルに近いデザイン、イージーパンツに近いトラウザーズ、ウールに近いポリエステル生地、それらが掛け合わさるなんて、立ち振る舞いの不安なんて抱くことはないでしょうね。
これなら特に深く考えずにどんなアイテムを合わせても問題なさそう。
どこからも否定されない万能な存在に近いのかな、なんて思ったり。
どんな時でも近い距離で寄り添える存在になりたいと思ってしまいますね。
シンプルでありながらも凡庸に近いわけではないデザインに、ウールに近い感覚に陥ってしまうポリエステルを採用することで、深く考える必要のない万能な存在に近い仕上がりのSAYATOMOの2-Tack Wide Trousersを是非。
池田
