抑え
こんばんは。池田です。
昨日の定休日は予定通り、自転車の整備を無事に済ますことができました。
ここ最近は雨の中を走ることが若干ながら多かったからか、花びらなのか葉っぱなのか、はたまたごみなのかがかなり付いていたので、なんだかすっきりとした気分に。
もちろんチェーンも油を刺すなどしたので、回転の悪さが抑えられるどころか、非常に滑らかに回転してくれています。
やはり煩わしさがないのは良いですね。
頻繁に整備しないとな、と改めて感じた次第です。
整備をした昨日は風が強かったものの、心地良い気温でしたが、今日からの3日間の気温は高すぎませんかね。
夏日続出なんて、まだ5月なんですけども。
もう少し春らしい気温に抑えていただけないでしょうかね。
お昼に夏日でも夕方には少し冷えたりするので、洋服選びも難しかったりしますし。
本当にどんどんと春と秋が短くなってきて、もはや無くなってしまう危惧を感じざるを得ませんね。
どうなることやら。
二季になる危惧を抑えることはできないのだろうか、と心配を募らせながら、本日はkontorのウールリネンのセットアップたちのご紹介を。
抑えることで統制が取れた仕上がりのセットアップ。
セットアップということで、まずは共通している生地から。
上述したようにウールとリネンの混紡生地となっています。
ウールとリネンの良い部分を残しつつ、バランスを鑑みてそれぞれ持っている個性を抑えている、とでも言いましょうか。
そう言える部分として、ひとつ目はリネン特有のシワ感。
リネンならではのシワ感も非常に魅力的ではあるのですが、どうしても緩すぎたり、カジュアルな方向に行きすぎてしまうことが多いかと思います。
ただ、こちらでは経糸に梳毛糸が使われているため、シワ感が抑えられており、さらに光沢に富んだ生地へ昇華。
さらに、その生地はぴんとした新品感溢るる雰囲気を抑えるため、ソフトワッシャー加工が施されたもの。
そのため古着にも通ずるような雰囲気を感じられるでしょうか。
とは言うものの、古着の雰囲気に流されているわけではなく、あくまで新品と古着の中間ほどの雰囲気に抑えられたバランスの良さがあるかと思います。
今回は早めにちなませていただくと、この生地に弾力性を付けるために、裏地には樹脂コーティングが施されています。
こればかりは実感しづらい部分なので、ちなませていただきました。
このような生地を使用した3B UNSTRUCTURED JACKETと、その組下であるRELAXED MINIMAL SHORTSに3 PLEAT WIDE TROUSERS。
まずは3B UNSTRUCTURED JACKETから。
文字通り、3ボタンのジャケットで、お堅いジャケットの雰囲気を抑えた、というよりも出されていない、アンコン仕立てで仕上げられています。
お堅さを抑えているのはアンコン仕立てだけでなく、全面に施されているトップステッチからも感じていただけるかと。
また、kontorらしさを非常に感じられる点が袖と身頃の切り替え部分ではないでしょうか。
非構築的なアンコン仕立てながら、こういった構築的とも言えるような切り替えはkontorならでは、ですね。
わかりやすいデザインは抑えながらも、こういった切り替えやステッチでらしさを感じさせてくれる、なかなかの戦略家かもしれません。
続いては、RELAXED MINIMAL SHORTS。
こちらはとにかく要素を抑え込まれたデザインと言えるのではないでしょうか。
アイテム名でも名乗っていますしね。
デザインのソースはクラシックなバスケットボールショーツ。
バスケットには詳しくないのですが、確かにサッカーでも言えることとして、もちろんポケットは必要ないですし、あってもチームのロゴ、背番号、ブランドのロゴ、それぐらいでしょうか。
流石にポケットも何も付けないわけにはいかないので、サイドとバックにはもちろんポケットは完備しているものの、それ以外の要素は皆無、とも言えるほどかもしれません。
バスケットのショーツがソースとなっているため、サイズ感はゆとりを出したシルエットで仕上げられています。
これはサッカーよりもバスケットの方がイメージしやすそうですね。
加えて、ウエストはゴム仕様の上でドローコードが付けられた簡便性のあるもの。
バスケットをする時にベルトをするなんて聞いたことないですしね。
というわけで、ベルトループはなし。
デザインが抑え込まれたミニマルさに、簡便性と快適性を持ち合わせているなんて、非常に清々しい性格を持った存在にも感じられるでしょうか。
そして最後は3 PLEAT WIDE TROUSERS。
こちらは先シーズンも展開していたパンツの生地を変更したものとなっています。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、kontorの中では最も太いシルエットのもの。
ただし、ずどんと垂直落下するわけではなく、緩めにテーパードしており、太めではあるものの、抑え気味な主張に留めてくれているかと思います。
それでもウエスト回りには3プリーツが入った仕様なので、立体感のある表情になっていますね。
フロントからではわかりづらいのですが、後ろ身頃にはゴムが入れられているため、ベルトなしでも穿いていただける仕様です。
もちろんベルトがないと穿けない方もいらっしゃるかとは思いますけども。
それでもショーツほどではないにしろ、簡便性もわずかながら持ち合わせていますね。
今回2回目のちなみに部分としては、後ろ身頃にはダーツが入れられているので、太めでも体に沿った設計になっていますよ。
存在感は抑え気味ではあるものの、立体的で寛容な心の持ち主、といったところでしょうかね。
抑えるところと出していくところ、その見分け方を教えてくれている気がします。
全てを曝け出すことなく、抑えるところは抑えることで、統制が取れた仕上がりに昇華したkontorのセットアップたちを是非。
池田