
ゆっくり
こんばんは。池田です。
昨日、今日、と雨が降ったり止んだり、なんだかはっきりしない天気が続いてしまっていますね。
昨日も書きましたが、3連休とお盆ではあるものの、こんな天気では自宅でゆっくりされている方も多いのかなとも思ったり。
観光地やら高速道路やら混雑していそうですし、そこに雨ともなると自宅でゆっくりするのが最適とも言えるでしょうか。
案の定、店頭はゆっくりとした時間が流れています。
忙しい時間なんてないんですけどね。
ゆっくり、のんびり、それをあえて長所として捉えることにしましょうかね。
自分を励ましてみたものの悲しさがゆっくりやってきそうだ、と悲しき未来が待ち受けている中、久しぶりにHUNTER×HUNTERを読み返しています。
まだ読み返し始めたばかりなので5巻までしか読んでいませんが、ONE PIECEと違って巻数が多いわけではないのでゆっくり読んでいこうかと。
それにしても相変わらず新刊、最新話が世に出る間隔はゆっくりすぎるので、もはや情報を追うことすらやめてしまったのですが、現状はどうなっているのでしょうか。
少し前までは追わずとも何かしらの情報を見ることがあったものの、それすらも見なくなってしまったということは僕と同じように考えている方が多くなっているのかもしれませんね。
とにかく早く最新話を読みたい、なんてわがままは言わないので、これからもゆっくりと待つことにしておきます。


もはやゆっくり待つ以外の未来はないのでは、と元も子もないことを考えながら、本日はYASHIKIのGinka Cardiganのご紹介を。
冬のゆっくりとした情景が落とし込まれた仕上がりの1着。
と言いつつ、今季のアイテムのご紹介はお初なので、まずは今シーズンのテーマを。
僕がとやかく書いても仕方ないのでそのまま掲載させていただきますので、ゆっくりと読み進めていただければ。
もう既にご存知だという方もごゆっくり。

[ 雪色 ] YUKIIRO
道路を黒く濡らしていた雨はいつしか雪に変わり
ゆっくりと道路を白く染めてゆく
この雪は積もるだろうか?
今年初めての雪に心が躍った
鉛色の空からひらひらと舞う雪は
田畑や家を柔らかく包む
銀色に輝く雪は
時に青く
時に赤く
街を彩ってゆく
舞い落ちる雪には雨が混じりはじめ、道路脇の黒ずんだ雪を小さくしてゆく
そろそろ冬も終わりかな。
もう一回積もらないかなぁ。
YASHIKI 25AW COLLECTIONは「雪の色」をテーマに雪に包まれた田畑や街並みが見せる様々な風景をニットに詰め込みました。
といったところ。
この2日間の降ったり止んだりの雨とは違って、雪にはなんだかゆっくりした印象を抱いてしまうんですよね。
吹雪の場合もあることは聞かなかったことにしておいてください。

そんなこんなで今季も変わらず全体のイメージから。
こちらでは『銀花』がイメージされており、はい、僕は案の定この単語を知りませんでした。
たとえ無知な僕だとしてもその意味をゆっくり考えていると、だんだんとわかってきたような。
ゆっくり考えて自分なりの解釈が浮かんできたとしても、それではきちんとしたことをお伝えできないので文明の力を使わせていただきまして。
調べてみると比較的単純なようで、”降る雪をたとえている語”とのこと。
これなら僕がゆっくり考えてその意味が浮かんでくるのも納得。

という銀花改め雪がひらひらとゆっくり降ることで、一面を柔らかに包んだ情景がイメージされています。
このイメージされている情景だけあって、流れている時間もゆっくりとしていそうだな、なんて思ったり。
もしかしてボロ市通りのゆっくりと流れる時間とも共通しているのかも、とも思ったり。
このゆっくりさは矢鋪さんのお人柄にも通ずるような気もしてしまいますね。
最初に出会った時から変わらず温厚すぎて矢鋪さんの周りだけ時間の流れがゆっくりになっているのではないかと錯覚するほど。
展示会ではついついゆっくりしたくなってしまうのも仕方ないということですね。

話が逸れてしまったのでゆっくりと、ではなく早急に戻すことにしまして。
そのゆっくり一面を白く包んでいく銀花改め雪の結晶を表現しているのが身頃脇部分。
確かにここの柄は雪の結晶と聞いていの一番に頭に浮かぶ形をしているようにも見えてきますね。
相変わらずの秀逸さ。
それらが連なっているように雪の結晶のような柄が広がっています。
となると、あたり一面をゆっくりと包んでいく様子がしっかり表現されていることが腑に落ちること必至ではないでしょうか。
いやはや、表現の幅の広さには感嘆。


一方で雪の結晶に挟まれている身頃中央と袖はワッフル編みとされています。
ここでは家や田畑が雪に包まれている情景が表現されています。
ワッフル編みというだけあり、おそらくどかっと厚く包まれているというよりも、細かな雪がゆっくりと包み込んだところが想起できるかもしれませんね。
このワッフル編みは細かめの柄なので、その情景を間近で見ているというよりも少し離れたところから眺めているような気もしてくるでしょうか。
雪の結晶をひとつひとつ見るわけではなく、細かな雪が包んでいるからこその落とし込み方といったところ。
こればかりは僕だけの捉え方かもしれませんが、なんとかゆっくりでもご理解いただけたら嬉しいな、なんて思ったり。

これらの肝心の編み方については、お馴染みの表裏で異なる色味の糸で編んでいくプレーティング編みとなっています。
表裏の糸の色味の濃淡が異なることでその表情に奥行きが生まれるだけでなく、雪がゆっくり積もっていく情景も表現されています。
これまでもプレーティング編みは常に採用されていましたが、情景まで表現されたのはあまりなかったような、あったような、真偽は定かではありませんけども。

また、24AWのクルーネックカーディガンからの変更点としては袖の設計。
袖とアームホールが昨年のものよりも細い設計とされています。
昨年のものはかなり太めだったので、正直なところその上からアウターを羽織るのは難しかったかもしれません。
ただ、それがやや細めになることでアウターの袖に腕を通す時間がゆっくりせざるを得なくなってしまうことはないかと思います。
袖を通す表現が独自路線すぎるかもしれませんが、何はともあれ、アウターを羽織りやすくなったということで。


そして色味としてはMIX-GRAY、GREIGE、BLACKをセレクト。
ですが、MIX-GRAYはゆっくり居座ってくれることなんてなく、発売当日に早々に旅立ってしまいました。
残念ではありつつ致し方ないということで、GREIGEももちろん良い色味に仕上がっており、本当にほんのり茶色がかったような色味で、洗練されているようでもあり、自宅でゆっくりとしているお爺さんが似合いそうでもある、なんとも言えないんですよね。
一方のBLACKは間違いない安定感とプレーティング編みの良さがゆっくりと浮かび上がってくるような尻上がりな側面を持っているかもしれません。
間違いなくどちらも間違いない色味なので、時間をかけてゆっくり悩んでいただければ。
もしかしたらゆっくりとした時間が流れる未来を描いてくれるのかもしれませんね。
あたり一面をゆっくり白く包んでいく銀花改め雪の結晶や、細かな雪がゆっくりと包み込んだ家や田畑を編み柄で表現し、さらにプレーティング編みで雪がゆっくり積もっていく情景さえも表現したYASHIKIのGinka Cardiganを是非。
池田