埋める
こんばんは。池田です。
昨日就任したあの方、ずんずんと自らの道を押し進めていますね。
何かしら世界中はもちろん国内の影響も計り知れなそうです。
今後はよりラグジュアリーブランドやインポートブランドが高騰していってしまうような気も。
そんな不安を埋めるかのようにドメスティックブランドのみお取り扱いさせていただくんですけどね。
ただ、物価高騰などの諸問題もあり、ドメスティックブランドだとしても値上がりしたりもしますが、こればかりは仕方ないことなので受け止めるしかなさそうです。
値上がりしてしまう負の要素を埋めるようにそれ相応の質の向上が見られることも多いので、それぞれのブランド様の努力には敬意を持っていきたいですね。
なんだか経済を熟知しているかのように書いていますが、全く知識があるわけではなく、勝手に感じたり考えていたりすることを書いているだけなのでお気になさらず。
何はともあれ、どのような未来が訪れるかはもちろんわかりませんが、今の国内情勢の良くない部分を埋める未来が訪れることを願うばかり。
知識があるように思われてしまったら自ら地面に埋めるしかないな、と自傷してしまいそうになっている中、これまた大ごとになっている某放送局。
上述した就任の話題とこの大ごとだけでニュースの枠を埋めるほどでしょうか。
様々な関係各所に火の手が回ってしまっていて側から見ていても大変そうだなと。
それにしても多くの企業が広告を取りやめる中で、その枠を埋めるように流されているあの広告にはそろそろ飽き飽きしてしまっています。
同じ広告が繰り返し流されるとむしろ悪い印象を抱いてしまいそうですけども。
もしもう少し流す広告の種類を増やして枠を埋めるようであれば、その懸念も払拭できそうな気がしますが、世の中的にはどうなのでしょうか。
これは見なければ良いだけなので、横目に見る程度にとどめることにしておきます。広告枠を埋めるには信頼度がどれだけ必要なのか、と改めて思い知らされながら、本日はsatouのgrandma zip knit hoodieのご紹介を。
求めてしまうことの隙間を埋める仕上がりとなっているかと。knit shirt cardiganとkimono half pantsをご紹介した『裏』でも書きましたが、ニットが得意という裏の顔を持つ佐藤さん。
上述したプレーティング編みの2アイテムでもその裏の顔を垣間見えることができましたが、こちらのニットフーディもそれを如実に感じられるかと思います。
やはりニット好きが求めているところを埋める仕上がりには垂涎もの。そんなわけでこちらのニットに採用されているのは太番手の綿糸です。
この太番手の綿糸は23SSのoshibana knit cardiganでも採用されたものと同様のものかと思われますが、事実確認はできていないので誤っていても悪しからず。
僕の中では一致しているのですが、この太番手ならではの生地感は、僕が欲する心を埋めるようなたまらなさ。その太番手の綿糸はおそらく特殊な撚糸が加えられており、ネップ感のある生地感を実現しています。
このごわごわしているとも言えるネップ感が本当に良い表情をしているんですよね。
とてもぴかぴかの新品とは思えないものの、であるが故に感じられる着古した雰囲気がたまりません。まさに着古したような感覚を得ることができるので、古着がお好きな方の心も埋めること間違いなしではないでしょうか。
この新品と古着の良いとこどりをした仕上がりにはついつい笑みがこぼれてしまいますね。
もちろん古着はあまり着ない方の心を埋めることも間違いなしかと。という、空っぽになった心を埋めるほどのニットを使ったフーディ。
所謂ニットフーディというと、フルオーバーもしくはハーフジップを思い浮かべることが多い気がしますが、いかがでしょうか。
この問いかけの解答を埋めることはできないですが、そんな中でこちらはフルジップのフーディとなっています。実際に佐藤さんも展示会で仰っていましたが、あまり見ることのないニットのフルジップフーディは、スウェットのフーディとはまた違った雰囲気を出してくれていますね。
あのカジュアルに振り切ったような雰囲気とは異なり、どこか品があるようで野暮ったさも感じさせる独自の雰囲気と言えるかもしれません。
野暮ったさに関しては上述したネップ感のある生地感がそれを物語ってくれているかと。とはいえ、黒ニットのフーディというシンプルさに対してもう少しデザインが効いていたら、なんて欲も出てきてしまうでしょうか。
その欲望が渦巻く隙間を埋めるように添えられているのが左袖の花柄の手刺繍。
これもまたsatouらしい一面を感じられますね。
23SSから取り入れられている押し花に通ずるものがあり、satouならではの趣や風情、愛らしさを感じさせてくれる存在。こんな手刺繍の花柄が左袖に添えられては左腕をついつい上げたくなってしまいますよね。
左袖に添えられている、左手に添えられている、左手は添えるだけ、もしかして佐藤さんはSLAM DUNKがお好きなのでしょうか。
あの姿が勝手に彷彿とさせているものの、冗談が過ぎるのでまたまた自ら地面に埋めるしかなさそうです。冗談はさておき、加えてジップがうねりを帯びているところも愛らしく感じてしまいます。
記憶が定かではありませんが、展示会で見たサンプルはうねりを帯びていなかった気がしつつ、うねってくれたことで魅力が底上げされているでしょうかね。
何せ自称うねりジップ愛好家ですので。
知らんがなですね。また、サイズ感としてはゆる過ぎることなく、細過ぎることのないsatouらしい塩梅。
このサイズ感もどこか懐かしさを覚える佇まいを感じさせ、野暮ったい雰囲気に拍車をかけてくれている気がします。
僕としてはこの格好良すぎずに野暮な雰囲気を感じさせるところがsatouらしさだと思ってしまうんですよね。
そう感じられるブランドはあまり類を見ないので、その隙間を埋めることができているとも言えるかもしれません。
いつも通り個人の見解ですけどね。
ひとりでも多くの方の心の隙間を埋めることができたら本望だな、なんて思わせてくれる存在ですね。
着古したようなネップ感のあるニット地が求めていた心の隙間を埋めるだけでなく、趣や風情、愛らしさを感じさせる花柄の手刺繍が渦巻く欲望の隙間を埋める仕上がりとなったsatouのgrandma zip knit hoodieを是非。
池田