
混ぜ
こんばんは。池田です。
実はほとんどのお昼ご飯を市販のカレーを食べていることを初めて書いてみようかと。
もちろん自分で作るなんてことはせずにレトルトカレーなのですが、それに自分でスパイスを混ぜて食べています。
これが非常に面白く、このカレーにこれらのスパイスを混ぜるとより美味しく、このカレーにこれらのスパイスを混ぜると喧嘩し合ってしまう、などなど、奥が深くて楽しいんですよね。
スパイスに詳しいわけではないのですが、これぞスパイスカレーと言えるものにスパイスを混ぜると当たり前のように相乗効果で美味しくなり、一方で唐辛子強めなカレーにスパイスを混ぜてもあまり効果が生まれないので辛いもの好きなら唐辛子中心に混ぜると良かったり。
これは個人の好みでしかないですし、真偽のほどはもちろんわからないので、あまり間に受けないでいただきたいんですけども。
兎にも角にも、ただスパイスを混ぜるだけでも奥が深いな、ということでした。
なんて言いながら辛いもの好きとしては何を混ぜても美味しいんですけどね、と舌がおかしいことを露呈している中、今週のONE PIECE最新話も面白かったですね。
様々な海賊やら組織が混ぜ混ぜになっている混沌とした状況ではありますが、やはり最後の場面がとんでもなかったです。
あの人物の強さが露呈されたと言っても過言ではないかと。
それにしても格好良すぎましたね。
何かしらの事情が混ぜられてしまったがためにも助けるのが遅くなってしまったのかもしれませんが、登場のしかたが格好良すぎる。
あんなもの惚れてしまっても仕方ない。


何故今のような関係だったのかという疑問を混ぜて考えても腑に落ちる、というよりも納得でしかないと感じながら、本日はINNATのWOOL TIE-DYE FOOTBALL TEEのご紹介を。
両者の良さを混ぜたからこそ魅力に昇華した仕上がりかと。

こちらでまず外すことができないのが和歌⼭県和歌⼭市を拠点とする丸編みニットメーカー「カネマサ莫⼤⼩株式会社」様がスタートさせたオリジナルブランド「KANEMASA PHIL」様とのコラボものであるということ。
個人的にはコラボものともなると、両者の魅力が混ぜ合わさることなく、どちらか一方に寄ってしまった仕上がりを感じてしまうことも多々あったりするんですよね。
そうはならないためにもどうすべきなのか、と考えてみましたが、案の定明確な答えを見出すことはできませんでした。

それでも僕としてはこの1着が両者の魅力を混ぜ尽くした仕上がりを感じられたことからセレクトさせていただいた次第。
でないとセレクトしていないはずなので当たり前という事実も混ぜたくなってしまうかもしれませんが、僕の感じ方を記しておかねばなりませんのでね。
ねるねるねるね、らしからぬ、混ぜ混ぜ混ぜま、と言いたいところですが、流石に訳がわからなすぎるので、毎度の如く聞かなかったことにしていただければ。

こんな無駄なことを毎度混ぜ込まないことにしまして、こちらのデザインとしてはアイテム名にもある通り、フットボールTがソースとされています。
何かしら要素を混ぜた気を衒ったデザインというよりも、素直にフットボールTが踏襲されていると言っても良いでしょうね。
だからこそ谷さんの完成されたソースへの素直な想いを感じていただけるのではないでしょうか。


あえて谷さんの感性を過剰に混ぜ込むことをしない仕上がりといったところ。
7分袖ではないものの、ゆるゆるシルエットに慣れてしまうと中途半端にも思える袖の設定。
加えて、胸の2本針ステッチによる切り替えるようにされている点、と感性が混ぜ込まれていないことを実感していただけるかと。
もはやほとんどフットボールTそのままだという意見が散見されるかもしれませんが、だからこその良さでしょうね。

そんな混ぜ合わせることのない直球的なデザインに採用されているのが、上述した和歌⼭県和歌⼭市を拠点とする丸編みニットメーカー「カネマサ莫⼤⼩株式会社」がスタートさせたオリジナルブランド「KANEMASA PHIL」様とのコラボ生地。
RTFWでもコレクションを発表した「KANEMASA PHIL」様とのコラボともなると、期待の気持ちを混ぜ合わせてしまいますが、その期待を裏切らないことは確かかと。
コラボとして混ぜ合わせていると聞いてしまうとごちゃつきを感じてしまいそうですが、もちろんそんな仕上がりではないのでご安心を。
こちらでは縮絨ウールのジャージ素材が採用されており、それ故の発散性や吸湿性、キックバックを混ぜ合わせた機能性を有したものとなっています。
アウトドアのインナーとしても着用されているともなると、その機能性が間違いないことを示しているのではないかと。
あくまでアウトドアなんて行わない僕ではありますが、日常的には不満が心に混ぜ込まれることはないでしょうね。

ただ、これだけでは「KANEMASA PHIL」様のアイテムから逸脱することができないとは思いますが、そこはコラボもの、しっかりINNATらしさも混ぜられています。
そう感じさせるのがこのムラ染め。
このムラ染めは職人さんの手作業によってシワ寄せさせつつ染め上げることで生まれた、ひとつとして同じものには仕上がらない表情に仕上げられています。
それだけではINNATらしいと言えるまでにならないかもしれないと思いつつも、いざその表情を見てみるとINNATらしさが混ぜられていると感じてしまうのが不思議。
この感じ方を自分なりに咀嚼してみると、やはりこの色味とシワ感でしょうか。
彩度が決して高くないいまいちやる気を感じさせない抜けた色味や、ぴんと背筋を伸ばすことがないような良いだらしなさがあるシワ感がそう感じさせているのかもしれません。


という色味はPinkとBlackをセレクト。
Pinkは誰であろうとやる気を混ぜてみようと試みても、どうしてもやる気を感じさせない存在な気がしたり。
一方のBlackは思いのほか染料の混ぜ込みが捗ったような染まり具合を感じられつつ、それでも間違いなく抜けた雰囲気も混ぜられた表情といったところ。
どちらにしても自分のやる気を混ぜようが混ぜまいがやる気は感じられないので、こちらも気を抜いてどちらかを選択するのが良さそうですね。

お取り扱いブランド様たちの中でもあまりコラボものの展開はなかったのでもちろん比較なんてできませんが、しっかり両者の魅力が混ぜ合わさった仕上がりと言えるのではないでしょうか。
今日の気温はさておき、だんだん涼しくもなってきていますし、これからの時期のスタイルに混ぜてあげても良さそう、というよりも混ぜましょうか。
僕は毎度のことながら混ぜてあげることができないので、皆さまは混ぜに混ぜてあげてください。
どのように魅力を混ぜ合わせつつもバランスを保つかをついつい考えてしまいそうです。
あえて他の要素を混ぜないことでソースのフットボールTの良さを担保し、「KANEMASA PHIL」様の発散性や吸湿性、キックバックを混ぜ合わせた機能性を有したコラボ生地を採用しつつ、INNATの抜けた雰囲気を混ぜ合わせることで、両者の魅力が見事に混ぜ込むことができたINNATのWOOL TIE-DYE FOOTBALL TEEを是非。
池田