アルパカメルトン・トレンチコート

コレクションのファースト品番は、今期のメインテキスタイルの⼀つ、アルパカメルトンを使⽤したトレンチコート。 

とても上品な⽣地のため、縫製の良し悪しが表に出やすく、最新の注意をはらいながら丁寧に仕⽴てている。 
上品で美しいテキスタイルに、前端、ラペル、衿端につながる幅広のダブルステッチでエッジを効かせることにより、男服に必要な⼒強さを表現している。 

また、制約を課した上でシンプルにまとめ上げ、いかに魅了させることが出来るかをデザインの根本においているため、⼭内のアイテムは必要最低限の付属によりデザインされている。 
⽣地、パターン、縫製、ほんの少しの付属で構成され、⼭内らしさが存分に凝縮されたトレンチコートから今期のコレクションはスタートした。

material
表地：アルパカ 100% (尾州産)
裏地：毛 54% / キュプラ 46%
袖裏：キュプラ 100%

通常は縮絨することが難しいアルパカをメルトンにして、⼆重織で織り上げた。 
前シーズンからアルパカ素材に注⽬し、豊かな表情と、素材の持つ⼒強さが、⼭内の冬服にとても似合っている。 
⻑年お付き合いのある⼀宮葛利⽑織さんのテキスタイルで、試作段階から何度も壁にぶつかりながらもしっかりとイメージ通りの織物に仕上げて頂いた。
出来上がりの⽣地はとても滑らかで膨らみがあり、⽑⾜の⻑い繊維だがとても肌当たりがよく、なにより⾒た⽬の迫⼒が圧倒的。
密度を⾼めず柔らかさを重視し、⼆重織りにする事で⽬付けを⾼め、重厚感を演出している。 
とても仕⽴て栄えのする最⾼の⽣地のため、今期多数のアイテムで使⽤している。

size
4：着丈 109 / 肩幅 48.8 / 胸囲 131 / 袖丈 64.5 / 袖口 33