
とは
こんばんは。池田です。
とあるメディアの25AWのコレクション総括を読んだのですが、相変わらずトレンドなるものに疑問を呈してしまいますね。
トレンドと言っているにも関わらず、スタイル、アイテム、シルエット、色味、生地、などなど、それぞれの要素で6つほど取り上げられており、それ以外挙げられるものはあるのか、と思ってしまいトレンドとは一体何なのかわからなくなってしまいます。
流石にトレンドと言うからにはもう少し絞った方が良い気がしてしまうのですが、トレンドはこれほどに幅広いものなのでしょうか。
個人的にはトレンドとはもう少し絞ったものだと思っているので違和感を感じざるを得ません。
むしろ昨今においてトレンドなんてものは存在しないとも思っていますし。
トレンドなんて考えずに好きなものを選択していくだけなんですけどね。
むしろ好きなものとトレンドとは乖離しているかもな、とまるで参考にしない中、僕が大好きな某SF映画シリーズの新作が発表されていましたね。
久しぶりの国内でのイベントとはいえ、かなりの盛況ぶりでしょうか。
イベントの詳細を追ってはいないのでわかりませんが、新作の公開が楽しみで仕方ありません。
楽しみをとっておきたいので新作情報はタイトルしか見ていないのですが、それ以外の映像なども公開されていたりするのでしょうかね。
そういった先出しの映像とは一体何の意味があるのかわからないんですけども。
せっかくの新作なら公開されるまで楽しみにしておきたいと思ってしまいまして。
何があろうと先出し映像を見ることはないかなと。
ひとまず2年後の新作を楽しみに待ちたいと思います。


個人的な疑問を抱いているとはいえそれに同意していただける方はどれほどいらっしゃるのだろうか、と少しの不安も抱きながら、本日はkontorのCS01251のご紹介を。
所謂あれとは異なるような仕上がりの1着かと。

こちらはポロシャツとして仕上げられているわけですが、何やら違和感を覚えてしまうでしょうかね。
それもそのはずで、所謂ポロシャツとはいえフロントのプラケットがやたらと拡大されています。
自分が小人やおもちゃになったらこんな感覚になるのかな、なんて想像してしまいますが、流石にそこまでの大きさではないですかね。
とはいえ、通常よりも明らかに大きいことは確か。
もはや身頃半分まで到達してしまう深いフロント仕様となっています。
これはポロシャツと言っても良いものかわからなくなってしまう程でしょうかね。

フロントが深いとはいえ、備わっているボタンは2つ。
もはやフロントを留めようとは思ってないようにも見えてきてしまいます。
こうなるとトップボタンを開けるだけでもざっくりとフロントが開いてくれますね。
そのボタンは比較的大きめのボタンとされていることで、2つのみと言えど存在感を感じさせるでしょうか。
プラケットの幅がやたらと広い分、この大きさだからこそバランスはとれているのかと。
むしろまるでバランスをとらないように極めて小さめな2つのボタンで見たいとは思ってしまうんですけども。
その無駄な要求はさておいても、バランスのとれた表情に仕上がっていますね。

プラケット繋がりとは言えないかもしれませんが、襟は後述する生地の厚みも相まってやや立体的な佇まいをしているかと思います。
ポロシャツとなると平面的な襟が多いかと思いますが、それとは異なる佇まいではないでしょうか。
存在感あるプラケットと合わさることで、なかなかに主張してくるので1枚で物足りなさを感じることはなさそうですね。

そこに採用されているのが太番手の空紡糸によるコットン地です。
度詰め生地とされることでコットン100%とは思えないようなしゃりっとした生地感に。
多少なりともリネンが入っているのでは、と疑ってしまうかもしれませんね。
生地自体は厚みがあるとはいえ、生地表面はかなりざっくりしているので、鹿の子編みのように肌への接地面積が少なく、しゃりっとした生地感然り清涼感をもたらしてくれるかと思います。
このざっくりとした荒々しいとも言えるような清涼感ある生地感であれば、インナーを着ることなく1枚で着たくなってしまうでしょうね。

サイズ感としてはかなりゆとりをもたせた設計で、ボックスシルエットとされています。
かなりゆとりをもたせているとはいえ、丈が長すぎることはないのでのっぺりとせずにすっきりとした佇まいをしてくれているかと思います。
このシルエットはkontorらしさを感じさせてくれますね。

そのすっきりさはサイドにあしらわれたスリットからも感じ取ることができるでしょうか。
厚みのある生地とかなりのゆとりのあるサイズ感とはいえ、重さを感じることはないですね。
目立った存在とまでは言えませんが、影の功労者として鎮座してくれているかと。

さらに裾は前後差がつけられているので単調さは感じさせません。
こういったボックスシルエットの場合は個人的に単調に思えてしまうこともあるので、それとは異なって前後差をつけられていることが嬉しかったり。
こちらも影の功労者に認定してあげても良いかもしれませんね。


そして色味についてはECRUとINK BLACKの2色をセレクト。
ECRUは白とは異なりほんのりと柔らかな雰囲気を感じられますかね。
一方のINK BLACKは墨黒とは言えないものの、ややフェードしたような色味となっています。
どちらか一方を推すことはできませんが、どちらも彩度が高くない色味なので合わせやすさを持ち合わせていることは間違いないかと。
他とは一線を画す要素を持てるように邁進していくしかないですね。
所謂ポロシャツとはいえプラケットがやたらと拡大され、さらに留めようとは思ってないようにも見えてくる2つの大きめなボタンがフロントに存在感を与え、コットン100%とは思えないようなしゃりっとした生地感で仕上がったkontorのCS01251を是非。
池田