
一層
こんばんは。池田です。
毎回書いてしまっている気がしますが、またもやデザイナー退任劇が報じられていますね。
こちらは既に確定済みとのことですけども。
それにしても業績不振などが囁かれていない記憶がある中での退任劇、業績以外の部分でより一層大きな問題か何かあったのかな、なんて考えてしまいますがどうなのでしょうか。
わかりませんし、契約満了だっただけでしょうけども。
ただ、その親会社に属するブランドの退任が目立っているようにも感じてしまうため、それ以外のブランドでも退任劇が一層増えてしまいそうだな、なんて思ったり。
これまたわかりませんけどね。
コレクションはもう少し続くので退任劇、交代劇がより一層報じられるのかな、と俯瞰しておこうと思っている中、急に春の陽気に包まれているここ数日間。
ようやく春を感じられるようになっていますが、明日からまた真冬をより一層感じるような陽気に包まれるみたいですね。
せっかく春夏のアイテムたちを一層楽しめると思っていたんですけども。
一層のこと秋冬のアイテムたちを楽しむしかなさそうです。
ということで、レイヤードし放題なので寒いのは良いとしても、雨や雪が降るとなると話は別。
それだけは本当に勘弁していただきたい。
どうか通勤中と営業中だけは降りませんように。

雨やら雪やらが降ってしまうとより一層商店街が閑散としてしまうんだよな、と否が応でも憂いてしまいながら、本日は山内の黒染ヘビーヘンプクロスショーツのご紹介を。
所謂ショーツと言えどより一層どしりとした佇まいを感じられる仕上がりかと。

こちらは奇を衒うことのないイージー仕様のショーツです。
奇を衒うことがないデザインだとしても、それよりも一層重厚さを感じる佇まいを感じていただけるのではないでしょうか。
ただならぬ雰囲気を感じてしまうほどに。

そう感じさせるのはやはり採用されている生地。
それはヘンプを用いたヘビークロス。
ヘンプの軽やかさと清涼感に加えて、18番双糸の糸を使ったヘビークロスで仕上げられることで、より一層厚みと重厚な佇まいに仕上げられています。

ただ、重厚とはいえ、重さを感じることはないはず。
上述したようにヘンプ特有の軽やかさやシワ感、製品加工による生地感も相まって、それらがより一層軽やかさを高めているかと。
そこに重厚さを一層重ねることで、軽やかさと重厚さを行き来しているかのように感じられますかね。

そのヘンプ生地に重厚さをより一層感じさせてくれているのが名古屋黒紋付染による黒染め。
名古屋黒紋付染は伝統工芸品に指定されており、和服などで採用される染色技法となっています。
そんな背景を聞かされてしまっては一層魅力的に映ってしまうでしょうか。

もちろん背景だけではなく、その仕上がりも魅力であることに違いはありません。
いざ染め上がりを見てみると、黒の色味が深いのなんの。
この深すぎる黒に仕上げるためにまずは紅色に染めた後、200〜400%の濃度の黒色の染料に漬けられて色止めが施されています。
それを一晩中かけて施されるがためにより一層深みが出た色味が実現しているわけですね。

この色味の深さは他の追随を許さないと言えるほどではないでしょうか。
もはやただならぬ雰囲気を感じてしまうほどに。
ショーツらしい軽やかさがあるにはあるのですが、それよりも一層の深みと重厚さを携えた佇まいに仕上がっているかと。


という深く重厚なヘンプ生地を採用したイージーショーツ。
イージー仕様ではあるものの、このヘンプ生地の柔らかな生地感を一層感じられるように前開きはボタンフライ仕様となっています。
ジップと比較すると一層の使いづらさを感じてしまうかもしれませんが、そもそもイージー仕様なので煩わしいとまではいかないはず。

サイズ感は膝丈あたりの設定で、太めといったところ。
膝より上で細めだと一層少年のような印象になってしまうと個人的には思っているので、このサイズ感は最適だと感じてしまう次第。
深みのある色味も相まってショーツに苦手意識を持っている方でもより一層穿きやすい存在ではないでしょうか。
こればかりはより一層暖かさを欲してしまいますね。
採用したヘンプをヘビークロスで仕上げることでより一層重厚な佇まいとなり、さらに名古屋黒染によって一層の深みと重厚さを実現した山内のヘビーヘンプクロスショーツを是非。
池田