
間
こんばんは。池田です。
昨日からRFTWが始まりましたね。
パリコレなどからは少し間が空いてしまっていたのですっかり開催される時期を忘れていました。
何せ僕が関係するブランドは出ませんし。
それでももちろん間を見計らって全てのコレクションを見るつもりですけどね。
海外のコレクションはブランド数が比にならないほど多いので、全てを網羅するのはなかなか大変ですが、RFTWはそれぞれの時間に間が空く程度のブランド数なので、わざわざ間を見計らう必要はないんですけども。
年々ほんの少しずつ盛り上がってきているようには思いつつ、まだまだ盛り上がりに欠けるRFWTなので、さらに盛り上がっていくように期待したいところ。
ファッションに携わっているのにRFTWを忘れるなんて間が抜けてるにも程がある、と自覚してしまっている中、H×Hの読み返しも終盤に差し掛かっています。
昨日の『はなし -diary-』で書いてしまったので、間を空けることなくH×Hの話題が加わるようにしてみました。
そんなこんなで今は暗い大陸に向かっているわけですが、ここ最近の数巻はもはや小説と言いたくなってしまうほどの文章量になっているので、1巻読むのにどうしても時間がかかってしまうんですよね。
となると、ある程度間を空けたまとめた時間がないと1巻を一気に読み切ることができなくて困っていたり。
途中で中断したりもするんですけども。
最新巻まで瞬く間に読み切ることはできないので、のんびりと読み切っていこうと思います。


どうしても昼間に読めないと読み切るのに時間がかかってしまうな、と読破が遅れている言い訳を考えながら、本日はsatouのwool cashmere shirtとwool cashmere easy pantsのご紹介を。
どうしても間をとりたくなる仕上がりのアイテムたちかと。
こちらはセットアップと言っても良いものかわかりませんが、共地のシャツとイージーパンツとなっています。
セットアップと言って間抜けだと言われたくないので保証をかけておくことにしますね。
あくまで共地のアイテムたちとさせていただきます。

というわけで、まずは共地のアイテムたちなので共通する生地について。
ここで採用されているのがウールを主としつつ、わずかにカシミヤ、ナイロン、ポリウレタンを含んだ混紡生地となっています。
化繊は間引いてしまっても良いと思ってしまいますが、堅牢度を考えると間引かないべきなのでしょうね。
わずかだとしても間引くことなくカシミヤを含んでいることはやはり外せない点。
カシミヤが入っているからこその滑らかな生地感に仕上がっているかと思います。
少なからず手間をかけることで魅力が高まることを実感していただけるかもしれません。

この滑らかで柔らかな生地感ともなると、どうしても間をとるようにのんびりしたくなってしまうんですよね。
たとえ忙しない時間が続いてしまっても、間を見計らいたくなってしまいそう。
何せLOOKでもこれからデリバリーされるルームソックスを合わせていますし。
そんな間をとりたくなるカシミヤ混の生地を採用したシャツとイージーパンツ。

まずはシャツからということで、こちらはすぐさま旅立ってしまったnemaki wide check shirtが元になっていると言っても良いかもしれません。
もちろん全く同様のデザインなんて間の抜けたことは言いませんのでね。
生地が異なるだけではないのでお見知りおきを。

最大の特徴と言えるかはわかりませんが、ひと目でわかる特徴としてはフロントやカフスのメタルボタンでしょうかね。
nemaki wide check shirtを踏襲してフロントは間引かれたように3つボタンとされていますが、小さいながらもメタルボタンであることで希薄な印象は受けないはず。
気持ちとしては間をとりたくなってしまっても、このボタンのおかげで凛と姿勢を正すことができるかもしれません。


もうひとつひと目でわかりそうな特徴としては、襟、フロント、袖、裾、と全ての端部分がロックミシンによるステッチ始末とされている点かと。
精緻で細かな運針による縫製ではないことで、端正すぎることなく上述したように間をとりたくなる要因のひとつになっているのでしょうね。
あれ、nemaki wide check shirtよりも寝間着なのでは、なんて思ったりしてしまいそう。


反してnemaki wide check shirtと同様の部分としては袖口の3タックや変形ラグランの部分。
この仕様が間引かれなかったことによって肩から袖にかけての特徴が引き継がれています。
もしかしたらこの仕様は間をおくことなく継続していくのかな、なんて思ったりしてしまいますがどうなのでしょうか。
もちろんわかりませんけどね。

一方のイージーパンツはイージー仕様ということもあり、シャツの特徴であったメタルボタンやロックミシンのステッチ始末は間引かれています。
もし間引かれていなかったらセットアップと言いやすかったかもしれませんね。
セットアップか否かはどちらでも良いんですけども。


デザインとしては比較的シンプルではあるのですが、左ポケットあたりに目を向けてみるとお花の手刺繍がちょこんと佇んでいます。
このお花刺繍があるだけで瞬く間にsatouらしさが滲み出てきますね。
気付くか気付かないか程度のちょこんと具合だからこその小気味良さを感じていただけるはず。
そのお花は写実的なものではなく、下書きなしでそのまま刺繍を施したような立ち姿がなんとも愛らしい。
親でもない僕の親心の隙間を埋めてくれるかのような愛らしさ、といったところ。
皆さまの心の隙間も埋めてくれる存在かと。


また、裾には太めの平紐ドローコードを携えているので、言うまでもありませんが絞ってシルエットを変えることも可能です。
ただ、個人的にはこの長く出てきすぎて間が抜けたような佇まいにも愛らしさを感じてしまうので、たとえ地面についてしまおうがそのままで穿きたいと思っている次第。
あくまで僕の気持ちでしかないので、それぞれの気分に合わせて変化を加えてあげてください。

ちなみにイージー仕様なのでベルトループは備えていませんが、右側にひとつだけループが備わっています。
今季はキーチェーンなどをセレクトしていないので付けることができませんでしたが、ご自身でお持ちの何かしらをぶら下げていただければ。
間に合わせすら用意していなかったことをお許しください。

滑らかで柔らかな生地感が採用されつつ、シャツもイージーパンツともにゆるりとしたシルエットともなると、冒頭でも書いたように間をとるようにのんびりしたくなってしまうこと必至。
やらねばいけないことがあってもその合間を縫いつつ、このアイテムたちを身に纏って憩いの時間を過ごしたくなりそうですね。
だからと言ってゆるすぎるわけではなく、しっかりバランスが保たれているのでご安心を。
いついかなる時も間を意識して過ごすことの大切さを教えてくれているのかもしれませんね。
わずかだとしても間引くことなくカシミヤを含んでいることで、どうしても間をとりたくなる滑らかで柔らかな生地感を感じられ、合間を縫うように要所要所に小気味良さを感じさせてくれるsatouのwool cashmere shirtとwool cashmere easy pantsを是非。
池田