満
こんばんは。池田です。
昨日は少し早めに営業を終了させていただき、今日の午前まで束の間の甥っ子たちとの交流を楽しませていただきました。
とは言え、早めに帰宅したものの、外食からなかなか帰って来ず、あまり長い時間遊ぶことはできなかったんですけどね。
それでもなんだか心が満たされた気がしています。
ちびっ子の周りに与える力はどこから来ているのでしょうか。
特に何もやらなくとも満足してしまうんですよね。
不思議。
僕の心の満足感は置いておいて、今日の気温の下がり具合。
予報で聞いてはいたものの、ここまで下がるかと驚いてしまいますね。
一気に冬本番、といったところでしょうか。
秋も感じさせてほしい、という不満が募る一方で、レイヤード欲を満たしてくれる嬉しさも。
この気温が続くわけではなさそうですが、いよいよ秋冬のアイテムを本格的に楽しむことができそうで何よりです。
レイヤードし放題な気温に満足感を得つつ、本日はsatouのhanten blousonのご紹介です。
これでもか、と満たされた1着かと。
22AWではキルティングで展開されていたhanten blousonですが、今季は中綿仕様。
22AWに触れる必要がないほど、全く異なる仕上がりかもしれませんね。
念の為、ということで。
その中綿には機能性の高い「クライマシールド」が採用されています。
このクライマシールドは軽量でありながら保温性や耐久性、透湿性、弾力性が高く、寝袋などアウトドアのアイテムにも使用される機能性を有しています。
この説明を見ると、satouでは意外な選択だな、なんて思ってしまいますが、機能性が高くないと不満が溜まってしまいますしね。
実際意外でもなんでもないのでしょうけども。
クライマシールドを使用しているだけで保温性の高さは担保できるのですが、ここで突出しているのがこれでもか、と突っ込みたくなるほどの中綿の量。
見ただけでも通常以上の中綿が使われているとわかってしまいますが、その量は通常の2倍。
ただでさえ保温性が高いのにそれを2倍、いやはや保温性に満足できすぎてしまいますね。
ここまで中綿を満たそうと考えた佐藤さん、振り切ったな、そう思わざるを得ません。
佐藤さんの穏やかな人柄からこの振り切りが見られるなんて。
好きです。
また、表地で使用されている生地については、撥水加工が施されたリネン混生地です。
じゃりっとしているわけではありませんが、リネン特有の生地感になっているかと。
見た印象としてもやや乾いたような表情でしょうかね。
一方の裏地はsatouではお馴染みの八重蔵さんの綾織を採用。
ここ最近は八重蔵さんについて書いていない気がするので、簡単にご説明を。
岡山県児島で無糊コットンの40/2の糸だけを使い、平織と綾織の2種類のみを作り続けている方が八重蔵さんご本人です。
改めて八重蔵さんのこの振り切っている感じもたまらないですよね。
八重蔵さんの生地は非常に柔らかいため、着心地の良さも感じていただけるかと思います。
さらに裏地には大きめのポケットも。
内ポケットにどれだけ物を満たさざるを得ない状況だとしても、ここまで中綿を満たしていると全く外に影響しなそうですね。
八重蔵さんの綾織は何も裏地にのみ使われているわけではありません。
こちらには収納用の袋も付属しており、そこにも八重蔵さんの綾織が使われています。
弾力性のあるクライマシールドを中綿で採用しているからと言って、商品を詰め込むのもなんだか忍びないので、LOOKから失礼します。
八重蔵さんの綾織を使っている上に、ロゴをあしらった木のストッパーを付けられたものを付属にするなんて、皆さんに満足していただこう、という佐藤さんの気概を感じてしまいますね。
付属だけでも欲しい。
もはや収納袋が付属しているというよりも、バッグが付属している感覚に近いかもしれませんね。
ここもお馴染みな要素にはなりますが、ボタンには飛騨高山の「春慶塗」という漆塗りが施されたウッドボタンを使用。
いつ見ても愛らしいな、と感じるのですが、最近は撮影している自分が写り込んでしまうという悩みも出てきているんですよね。
なんとか写り込みが目立たないようにしなければ、です。
シルエットは言わずもがな、満腹ボリューム。
とは言え、それだけではなく背面にはゴムが付けられているため、丸みを帯びたシルエットになっています。
独特なシルエットがより強調されていますかね。
そして色味はbrownのみセレクト。
brownとは言え、そこまで彩度が高いわけではなく、ややグレー寄りのブラウンといったところでしょうか。
少し着古したかのような雰囲気も感じさせる良い色味。
誰にでも心を満たすことのできる大人になろう、と目標を与えてくれていますかね。
これでもか、と満たされた中綿の量とsatouらしい要素で仕上げられ、満足気に着たくなるsatouのhanten blousonを是非。
池田