寄り
こんばんは。池田です。
今年の営業も残り1週間となりました。
Instagramでも投稿済みですが、29日(金)までとなりますのでご注意ください。
28日(木)が定休日で休み始めるのに丁度良いかという考えに寄りつつ、28日が仕事納めの方も多くいらっしゃりそうだったので、せっかくならということで29日を最終日とさせていただきました。
早くもなく、遅くもなく、どっちにも寄りすぎていない日になったかな、と勝手にまとめましょうかね。
さて、以前の『はなし -diary-』から少し時間が空いてしまいましたが、先週の15日と16日は無事ボロ市が開催されました。
大変ではあったものの、楽しく終えることができて何より。
開催していた2日間も出店とともに通常営業していたので、外の古着販売から入ってきてくださる方もいらっしゃり、嬉しい限りでした。
ボロ市ということもあり、どちらかというと古着寄りの目的の方が多かったのはもちろんですが、認知していただくだけでも良かったなと。
近隣の方も多くいらっしゃっていましたし。
そして2日目にはKUONのデザイナーの石橋さんも遊びにいらしてくれて、たまたまKUONのアイテムを見ていた方がいたため、その場で直接接客。
僕も運営者ではあるものの、考えや目線は消費者寄りだとは思うので、デザイナーさんから聞くお話はぐさっと刺さってくれたかもしれません。
あの方が日を改めて直営店にも足を運んでいただけていることを祈るばかり。
もちろんこっちにも寄りに来て欲しいな、と素直な気持ちも吐露しつつ、本日はULTERIORのWASHED CHAMBRAY POPLIN SHIRTのご紹介です。
早くも24SSがスタートしたということで、寄り添い方が魅力の1着になっているかと。
まず、デザインのベースになっているのは40年代のドレスシャツ。
そこから採用されているのが、テールのカッティング、ガゼット付き、芯抑えのステッチの仕様です。
さらに非常に細かいステッチワークも見逃せませんよ。
こういったクラシック寄りの仕様を採用することで、定番で展開されているOVERLAID SHIRTとはまた違った仕上がりを感じさせるでしょうかね。
ただ、40年代のドレスシャツをそのまま再現しても、現代に全く寄り添う気のない仕上がりになってしまいますよね。
そうならないためにも襟がコンパクトな設計になっていたり、ワークシャツなどで使われるようなボタンを採用したり。
個人的にはULTERIORが使うこのぽってりとしたボタンが好みなんですよね。
いつもの如く知らんがな情報でした。
加えて、シルエットはゆとりを持たせているため、⽇常に寄り添った仕上がりかと思います。
ドレスシャツはタイトなことが大半かと思うので、着やすいかと言われるとどうしても着づらいとしか言えませんしね。
日常的に着ていても煩わしさを感じず、かと言ってだらしなくなりすぎない、着る方の目線にしっかりと寄り添っているかと。
そこに使われているのは、イタリア生産のインポートファブリック。
ULTERIORではオリジナルの生地を使うことが多いですが、こちらでは別。
そのポプリン生地は、極細番⼿のコットンを⾼密度に織り上げています。
使用している糸は先染め⽷となっているため、深みのある⾊味に感じられるでしょうか。
さらに、ニドム加⼯という特殊な加工を施すことによって、自然なシワ感と乾いた紙のような生地感も特徴的。
シワ感のある生地ではあるものの、深みのある色味に加えて光沢感もあるため、決してカジュアル寄りな雰囲気ではありません。
むしろ品を感じていただける生地感に仕上がっているのではないでしょうか。
どんな時でも寄り添うことの重要性を説いてくれているのかもしれません。
ドレスシャツに寄り過ぎず、カジュアルなシャツにも寄り過ぎない、日常に寄り添いつつ、繊細なULTERIORらしい仕上がりのWASHED CHAMBRAY POPLIN SHIRTを是非。
池田