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どの
こんばんは。池田です。
そういえばここ最近発表された某大手企業が展開しているライセンスブランドの新作が物議を醸していますね。
かなり辛辣な意見も見たり見なかったり。
元々海外からの並行輸入がされていたことも一概に良いとは思いませんが、国内であの手のものを展開するのはどのように捉えて良いものかわからないものですね。
個人的にそのブランドの最高級とも揶揄されるラインを愛好しているので、それとどのように差別化していくのかも気になるところ。
まだ実物を見たわけではないので、僕としては何も思うところはないんですけどね。
ひとまずどのような動向を見せてくれるのか待ちたいと思います。
あの打ち出し方にはどの程度の力の入れ具合なのかわかりやすいよな、と気概を感じている中、相変わらず展示会に奔走する日々が続きそうです。
昨日の『なんと』でも触れましたが、ありがたいことにお声がけいただくことがあり、近々にはなってしまいましたが、今週の水曜日と木曜日のアポイントも埋まりに埋まってしまいました。
既存のブランド様はもちろんのこと、お初のブランド様の展示会もあるので、どのような関係性を築いていけるのか今から楽しみです。
いざお取り扱いさせていただけるかはわかりませんけどね。
何せ弱小なもので。
それにしてもせっかくお声がけいただいたにも関わらず、どのブランド様をお取り扱いさせていただくかを選別せねばならないことには悩んでしまうこと必至。
あれこれ考えずにどのブランド様もお取り扱いできるようになりたい、と夢見てしまいそうです。
それを目標に精進していくしかなさそうですね。
成長あるのみ。
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これからどのような成長を遂げるのかなんて今はわからないな、と疑心暗鬼になりながら、本日はsatouのnemaki wide shirtのご紹介を。
どのように捉えるか次第で楽しめる仕上がりの1着かと。
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こちらで何よりも魅力を感じられたのがこの生地。
コットン、リネン、ラミーを混合したしゃりっとした生地感を感じていただけるかと思います。
3種の中でどの糸が前に出てくるわけではなく、全てが手を取り合っている、と言えるかもしれません。
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さらにそこに洗いの加工が施されているため、柔らかさとともにわずかながらにシワ感も見てとれる仕上がり。
ここが個人的には推したい要素のひとつでもあるんですよね。
これまでどの程度書いてしまっているかわかりませんが、ぴんぴんに張り詰めた新品ももちろん良いのですが、この既に着込んだような柔らかみのある生地感の方がより寄り添ってくれる気がしてしまいまして。
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これは古着にも通ずるかもしれませんし、どの捉え方をするか次第ですが、両者の良いとこどりをしていると個人的には感じてしまいます。
流石に古着までくたっとしているわけではないですけどね。
それでも既に何度か着て、洗濯して、を繰り返したような寄り添い方をしてくれているかと。
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その生地に落として込まれているのが、”格子”と名付けられたチェック柄。
洗い加工もさることながら、ここが最も刺さった点かもしれません。
この細かなチェックには、品のあるメゾンブランドが使用していそうでもあり、古着に見られるようでもあり、先端をいく現代的でもあり、どの捉え方もできそうな秀逸さを持ち合わせていると感じてしまいました。
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であるにも関わらず、このチェック柄を前面に出してこないところが佐藤さんの憎いんですよね。
色味としては”koshi”としているにも関わらず、アイテム名としては”寝間着”を命名するなんて。
間違いなく”寝間着”にすることはないですし、どの程度”koshi”柄に着目させたかったのかは知る由もないですが、チェック柄に”格子”と名付けるあたりには佐藤さんらしさをひしひしと感じてしまいますね。
”koshi wide shirt”でも良かったのでは、なんて。
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兎にも角にも、この非常に魅力的な”格子”柄の生地を採用し、ゆとりのある設計でシャツとして仕上げられています。
ゆとりはしっかりともたされていたますが、着丈自体はそこまでの長さはなく、むしろそのゆとりを思うと短くも感じられるでしょうか。
であるが故に、シャツとブルゾンをどのように捉えるか分かれそうな存在と言えるかもしれません。
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それは流石に言い過ぎかもしれませんが、どちらにせよ所謂シャツよりも存在感を感じさせてくれていますのでね。
故に春先のアウターとして名乗りを上げてくれそうです。
そうなると、この春はどのぐらい春らしい陽気を感じられるか気になってしまいますね。
二季の様相が強まってしまうのか、それとも四季をしっかり感じられるのか、考えても変わらないので自然に身を任せましょうか。
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加えて、袖付けであったり、袖口も特徴あるデザインとなっています。
袖付けはラグランのようでもあり、そうでないようでもある、どのように定義して良いものかわからない仕様に。
アイテムの説明通り、変形したラグランと素直に言ってしまった方が良さそうですね。
遠回り失礼いたしました。
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もう一方の袖口は3タックが入れられており、袖口が立体的な佇まいになってくれています。
画像ではかなりの膨らみが見られますが、これはタックの影響ではなく、おそらくポケットに手を入れたまま膨らんでしまったようなので悪しからず。
ではどの程度立体的になるのか、についてはあからさまに立体的になるというよりは、他と比べてわずかに立体的に見える程度かと思います。
あまりに立体的になると雰囲気も丸みを帯びすぎてしまうので、これぐらいが程良いのではないかと。
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そして個人的に見逃したくないのがボタンホール。
satouのボタンが付いたアイテムは総じてボタンホールが斜めにされているんですよね。
特に意識しなくても問題ない要素ではあるのかもしれませんが、この細かい部分でもらしさを感じられますので。
どの部分でもらしさは感じられるものの、こういった継続している要素は注視していきたいですね。
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ボタンホール繋がりとしては3つのみという点も、その存在をどのように捉えるか迷わせているのかもしれません。
ボタンの数としてはブルゾンに近しいようにも思いつつ、全体の佇まいとしてはシャツに近しいようにも思いつつ。
こればかりはどの捉え方が正しいということはなく、その時々でどのように捉えて楽しんでいくのかが良い着地点でしょうかね。
今後どのように自分らしさを強めていくのか試行錯誤していかねばなりませんね。
品があるのか、古着のようなのか、現代的なのか、どの捉え方もできるような秀逸さを持ち合わせた格子柄の生地を使い、シャツとして、ブルゾンとして、どのように着るか楽しませてくれるsatouのnemaki wide shirtを是非。
池田