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跡
こんばんは。池田です。
ここ最近、iPhoneの容量を減らすために不要な画像を探していたところ、自転車で派手に転んで傷だらけになったのはもう半年以上前だということに驚いてしまいました。
こんなところでも時の早さを実感してしまうなんて。
というのも、その時に負ってしまった肘や膝の傷跡がまだ完全に消えてくれていないので、より時の早さを感じてしまった次第。
初期は傷跡が消える薬のようなものを塗っていたりしたのですが、効果があるのかわからなかったので、自然治癒力に頼ることにしたものの、なかなか消えてくれないんですよね。
もしかしてこの事故の痕跡は消えてくれないのか、なんて心配になってしまいます。
どなたか傷跡を消す方法に詳しい識者の方がいらっしゃいましたらご一報ください。
お助けを。
これからの時期の撮影で肘と膝の傷跡を消す作業を省きたいんだよな、と実はこれまでも編集で消している事実を明らかにする中、この数日間は暖かな陽気に包まれていますね。
今や二季と叫ばれているので、春を感じられる暖かさは大事にしていきたいところ。
この暖かさを逃してしまったらもしかすると春の足跡など感じずに夏に突入してしまうかもしれませんし。
春夏と言えど、春に着たいアイテムを楽しめるのは限られてしまっている気もするので、今のうちに楽しんでおくのが良いかもしれませんね。
とはいえ、週が明けるとまた真冬の足跡を残すように寒波がやってくるみたいなので、まだまだ冬のスタイルも楽しめそうです。
少しの間は冬と春を交互に感じられる陽気になりそうですし、両方のスタイルを楽しみつつ、冬が跡切れる前に重ねに重ねるレイヤードを楽しんでいきたいところ。
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二季にはならずに長い春を感じられる奇跡は起きないかな、と淡い期待を抱きながら、本日はYASHIKIのWadachi Cardiganのご紹介を。
まさにその足跡を残した情景が表現された仕上がり。
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毎度の如く、まずは全体のイメージから。
こちらでイメージされているのは『轍』です。
『轍』となると”跡”なんて直球過ぎますね。
たまにはそんな直球的な足跡を残しても良しとしていただければ。
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良しとしたところで、『轍』がイメージされているということで、日本で唯一とされる車などが走ることができる千里浜の情景が表現されています。
千里浜の存在自体は聞いたことがありましたが、もちろん足跡を残したことはなく。
知識もないので千里浜の情報を簡単に追跡してみたところ、砂が非常に細かくしっかり水分で固まるため車なども走ることができるとのこと。
片手間で追跡した浅はかな情報は以上です。
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そんな千里浜の浜辺を表しているのが、全体のベースになっている鹿の子編み。
鹿の子編みの中でも凹凸が細かめになっているとより砂浜を想起させますし、他と比べて細かい砂の千里浜が表現できているなんて奇跡的かもしれませんね。
いや、奇跡ではなく狙ってのことでしょうけども。
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これまでの軌跡を辿っても鹿の子編みを採用して様々な情景が表されてきましたが、この砂浜が過去最高とも言えるほどの表現な気がしてしまうんですよね。
もはやそのままでは、と思ってしまうほどに。
それにしか見えなくなってくるのではないでしょうか。
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それと同等に、いや、さらに奇跡的なほど秀逸に表現されているのが、そう『轍』です。
肩あたりから裾まで走る柄によって千里浜のタイヤの跡を表現しています。
この柄は繰り返すようになっていることで、タイヤの跡らしさに拍車をかけているようにも感じられるでしょうか。
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タイヤの足跡は太めですし、左右2列になっているということはバイクではなく車が走っていたのかもしれませんね。
もしくはバイクで2人が並んで走っていたのか、別々にバイクが時間差で走っていたのか。
やはり想像を膨らませてくれますね。
ただ、それを僕が決めつけるわけにはいかないので、皆さまそれぞれの解釈で楽しんでいただければ。
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という編み柄で表現されているわけですが、もう1点忘れてはいけないところがあります。
それがボタンの数。
5つだったボタンが4つになり、首元が広い設計になっています。
これまでは首元がそこまで広くなかったが故にVネックのような見え方もしていましたが、広くなることでよりカーディガンらしさが増したように感じられますね。
どちらも甲乙つけがたいですが、これまでのものの跡継ぎをしっかり担ってくれているかと。
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サイズ感としては、アームは広めになっているものの、それ以外はそこまで大きすぎることはないと思います。
鹿の子編みの生地も地厚とまではいかないので、インナーとしても着やすいはず。
今の時期はインナーとしての役に徹してくれるなんて嬉しい限りですね。
羨ましすぎて追跡してしまうかもしれませんが、そうなったらなんとか逃げ切ってください。
何を言っているのかわからないので無視することにしまして、編みにおいては安心安定信頼の表裏で色味の異なる糸を使ったプレーティング編みを採用しています。
先シーズンからこのプレーティング編みの良さをより感じられるような仕上がりのアイテムが多く展開されていますね。
表裏の色味の差をはっきりさせることによって、色味の変化の形跡を垣間見える表情を感じられるでしょうか。
なんとも良い表情。
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MIX-GRAYはプレーティング編みの良さがより引き立っていて、鹿の子編みの凹凸の細かさをしっかり感じられるので、砂浜の形跡をなしていると言っても過言ではないでしょうか。
BLUEは清涼感を感じられ、なんだか車が走った痕跡を残して欲しくない、なんて元も子もないことを考えてしまったり。
3色ともに魅力があることは間違いないですし、奇跡的にまだ揃っているので出遅れないようにご注意を。
鹿の子編みによる砂浜に走るタイヤの跡が秀逸に表現され、これまでの跡継ぎとしてよりカーディガンらしさが増した、書いている時点では奇跡的に揃い踏みのYASHIKIのWadachi Cardiganを是非。